介護職に未経験で転職する人が増えている

介護の仕事

介護職に未経験で転職する人が増えている

介護職未経験の人が介護施設に転職する理由は様々です。後述しますが、私は40歳で異業種から介護職に変わりました。

介護職への転職はそんなに珍しくはありませんが、15年くらい前までは介護職に限らず仕事を変わることに対する世間の目はあまりいいものではありませんでした。しかし当時はあることがきっかけで介護職に未経験者が殺到したことがありました。

2008年当時は介護事業を始める民間業者が増えつつある時でした。介護人材に対する求人が徐々に増え始めていたと思います。ところが他の業種に至っては2008年のリーマンブラザーズ(銀行)の破綻に端を発した、いわゆるリーマンショックにより採用を控える企業が増え、日本国内のあらゆる業種が大きく冷え込んだ時代でした。採用控える以前に倒産する中小、零細企業も多かったです。

そんな時代背景もあり、介護職に未経験者が殺到したのが翌2009年頃からでした。当時の介護職に従事する職員の多さは前年比で20万~30万にのペースで増えていました。これは現在でも20万人弱のペースですが、他の業種に比べてもダントツに多い数字です。

高齢者が急速に増えていることが介護職の求人増になっているのは明らかですが、リーマンショックのような時代背景も大きく影響していることも事実です。

しかし、一概に働くところが無いから介護職に人材が流れるということではないと思います。確かに離職者も少なくない介護職ですが、業界の将来性含め魅力ある仕事であることも事実です。

下記に介護職に転身する人たちの死亡理由を列挙しました。

・将来性と安定性。

介護需要の増加や高齢化社会の進展に伴い、介護職の需要が高まっています。未経験者でも比較的容易に入職できる職種であり、安定した雇用と職場の需要が期待できるため、将来の安定性を求めて介護職に転職する人がいます。

・社会貢献感ややりがい。

介護職は、高齢者や障がい者など、支援が必要な人々の生活を支える貴重な仕事です。自分の仕事が他人の生活や健康に直接的に貢献することができるため、社会貢献感ややりがいを感じることができます。

・成長と挑戦。

介護職は、人間関係やコミュニケーションスキル、ケア技術など、様々なスキルを身に付けることができる仕事です。未経験の人が介護職に転職することで、新しいスキルや知識を習得し、自己成長や挑戦を求めることができます。

・働きやすさと柔軟性。

介護職は、施設内での勤務だけでなく、訪問介護や在宅ケアなど、様々な働き方が可能な職種です。未経験の人が介護職に転職することで、自分のライフスタイルや希望に合わせて柔軟な働き方を選択することができます。

これらの理由の他にも、人それぞれの個人的な動機やニーズに応じて、介護職に転職する理由は様々です。

これから介護職を選ばれる方は大勢いるかと思います。この時代に人材が必要とされる仕事。それが介護職なのです。

介護職に転職を考える人が知りたいこと

介護職に未経験で転職した方が仕事に慣れるのに約3ヶ月と言われています。もちろん個人差はありますが、一つはその業界や仕事内容に対する理解や技術を身につけるために時間がかかることがあります。

介護の職場では充実した研修や教育プログラムが提供されます。これらのプログラムを通じて、基本的な介護スキルや知識を習得することができます。研修や教育プログラムの内容や期間によって、慣れるまでの時間が異なることがあります。このような研修を習得することでこれから先の成長速度が変わってくるので、そこは必要時間内と思ってください。

そして一番重要なのは、自ら積極的に学ぶ姿勢や、新しいことに挑戦する意欲があれば、早く仕事に慣れることができます。これには能力など個人差はありますがこれは介護に限ったことでは無いでしょう。要はその仕事に就く覚悟はできていますか?ということです。

私が介護の仕事について、早や15年。(私の経験)

今から15年前、ちょうど40歳の時に介護の仕事に就く決意をした。

介護の仕事に就く前は何をやっていたのか?

2年遅れで大学に入った私は、25歳で社会人になった。

28歳で結婚をし、これからの生活のためにも仕事を頑張るぞ!と士気を上げつつ気持ちを引き締めていた。

仕事は製造業で事務系(購買業務)の業務についていたが、35歳の時に親会社が海外に製造拠点を移す低コストの海外生産にカジを切ったことで国内製造工場を閉鎖。

同時に私は東京への転勤を迫られたが拒否。

結果、会社都合で解雇になった。

介護職に従事する人が増えた背景とは?

私が務めていた会社が閉鎖になったのは、時代の流れと思っていた。しかし、この年の前後を見ても企業倒産は思っていたほど多くないが大手企業の倒産や、銀行の倒産が目立っていた。

この頃から介護職の求人が目についてきたように思う。当時の私は会社が次々に倒産するから介護職に就く人が増える程度に考えていた。介護への理解など皆無で、底辺職だと思っていたのかと思う。

誤解の無いように説明すると、介護職の求人が増えた背景は、

・一つは高齢化社会。世界的に高齢化が進行しており、高齢者の人口が増加。これに伴い、高齢者向けの介護サービスや施設の需要が増え、それに応じて介護職の需要も拡大していた。

・一つは介護保険制度の導入。多くの国や地域で介護保険制度が導入され、高齢者や障害者などの介護ニーズに対応するためのサービスが提供されるようになった。これにより、介護職の需要が増加した。

・一つは社会的関心の高まり。介護に関する社会的関心が高まり、介護職の重要性が認識されるようになった。メvディアや政府の政策によって、介護職の働き手が尊重されるような環境が整備されてきた。

・一つは働き手の需要増加。女性の社会進出や労働市場の変化に伴い、家庭内での介護が難しくなった。また個人のキャリア形成の一環として介護職を選択する人が増えた。

これらの要因により、介護職の需要が増え、介護に従事する人が増加した背景と言える。

務めていた会社が閉鎖になり一度自分を振り返った。(私の経験)

私は子どもの頃から要領が悪く、勉強の成績も常に中の下。

運動は好きだったが体育の成績も5段階評価で2だった。

グループ学習では居るだけの存在。チームスポーツではいつもお荷物。

場の空気を読めないところもあり、今で言う行動障害だったのかと思ってしまう。

中学生になったら学力は顕著にテストの結果で順位付けされ、否が応でも自分のレベルを認識されることになった。

一方、部活動では陸上部に入り、遅いながらもコツコツと練習をしてきた。

学業は相変わらずで公立校に進学できず、私立校に入学した。

また陸上は高校でも続け、気がつくとリレーメンバーに選ばれるほどになっていた。

高校卒業後は先述したとおり大学受験に落ち、浪人生活を送る。

目指したのは体育大学。陸上では県大会止まりのレベルで、一般受験で関門に挑んだ。

それでも普通に学力があれば受かるものだが、結局2年かかってようやく大学に入ることができた。

大学はオリンピック選手を何人も輩出するいわゆる名門だった。

そこでも陸上部に入部するも、年下の先輩や同級生との関係にとても悩むことになった。

空気を読めない鈍感な私だから、体育会の陸上部に憧れだけで入部してしまい、現実を知って辛い日々を送ることになった。

しかし、鈍感な私だから環境に慣れることができたのだと思う。

人間関係はすぐに解決できた。辛くとも楽しい大学生活だったと思う。

次にいざ就職を決める段階で体育会陸上部に慣れきったコンフォートゾーンから抜け出すのに苦労した(体育会のヒエラルキー。1年生は奴隷、2年生は平民、3年生は天皇、4年生は神様の世界)。

勉強をろくにしなかったくせに態度だけは天皇か神様になっていたと思う。

努力を忘れた人間に明るい未来が待っていることは無かったと今にして思う。

それが働き始めてからの迷走へと繋がっていった。

今度は製造業で営業マンに。(私の経験)

振り返りが長くなったが、転職後について。

36歳で製造業の、今度は営業職で再スタートを切った。

従業員は100人程度の小さなメーカーだったが、営業範囲は全国であった。

毎日のように近場の取引先、県外の取引先、全国へ新規開拓など回っていたが、とにかく忙しかった。

会社を出るのは毎日22時~24時。毎週土日休みだけどサービス出勤を重ねて月に4日程度しか休みが取れなかった。

取引先に無理な納期を突きつけられたことに・・(私の経験)

ある取引先(誰でも知ってる大手企業)でのこと、私はある機械部品の納品を行っていたがその時に取引先の担当から、「この部品が急遽、追加依頼がかかってね、悪いけど明後日までに納めてくれるよね。」

けっこう手のかかる部品だったので、納期も簡単には縮められないのに徹夜でもしなければ間に合わない納期を突きつけてきた。

「とても無理です。」そう答えると、「おたく自分の会社の立場分かってんの?」すぐに言っている意味が理解できなかった。

「うちは世界相手に輸出をしているメーカーだって分かるよね?納期が命なんだよ。

あんたの会社はうちから仕事を回して上げてることが理解できないの?」

「急ぎで必要なのは理解しますが物理的に今の工数では難しいです。」

そう答えてから、その担当者は「言ってること分かんないかな?力関係でみてもNOという答えは無いでしょ!」

言われていることを理解したときに鈍い私でも何かに気づいた!

立場の違わない相手から優劣を付ける発言(私の経験)

今までそれなりに信頼関係を築きつつ取引をしてきた担当者と思っていたが、この担当者も恐らく会社から無理な納期を迫られたのだろうと察した。

会社規模で力関係をひけらかす担当者に「サラリーマンだからね」と思う気持ちと「立場が変わらないのに大きな会社だからって上から目線でものを言えるんだ」と嫌な部分が見えたことで心の中である気持ちが芽生えた。

この時 私は40歳になろうとしていた。

会社規模の力関係に社会の縮図を見た(私の経験)

私のこれまでの半生を思い返した時に、これまでの生き様があって今の立ち位置に居るんだという流れが見えた。

だから力関係で下に見られる会社に居るのも、なるべくしてなった現実なんだと。

こんな嫌なことばかりでは無くても、常に下の立場に見られながら付き合っていくんだ・・。

自分が作り上げてきた今の立ち位置だけど、こんな嫌な思いを度々しなくちゃいけないのかな?

鈍感な私が初めて自分の生き様に疑問を感じた瞬間だった。

年齢はアラフォー。子どもがこの時に長女10歳、長男5歳になっていた。

 

 

 

 

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