介護職に限界を感じる時

介護の仕事

介護職に限界を感じる時

介護職に限界を感じることはさまざまですが、一般的には以下のような状況や要因が挙げられます。

今まで務めていた会社の業態や、職場の空気などある意味当たり前の違いであることを考えれば限界以前の違和感だと思うが、それでも真剣に「自分にはもう無理!」と決めつけてしまう方も少なくない。介護の仕事の本質を理解する前に、自分で限界の壁を作ることをするのはやめましょう。

・肉体的・精神的な負担の増加。

介護職は身体的にも精神的にも負担の大きい仕事であり、長時間の立ち仕事や重い物の持ち運び、利用者の身体介助などが日常的に行われます。これにより、職員の疲労やストレスが蓄積し、限界を感じることがあります。

・業務量の増加と時間の制約。

介護施設や居宅でのサービス提供は需要が高く、職員の業務量が増加することがあります。そのため、業務をこなすための時間的余裕がなくなり、職員が限界を感じることがあります。

・人間関係やチームワークの問題。

介護職では多くの場合、チームでの作業が基本です。しかし、職場内の人間関係やコミュニケーションの問題、チームワークの不足などがあると、職員がストレスを感じ、限界を感じることがあります。

・給与や労働条件の不満。

介護職はその負担の大きさに比べて給与や労働条件が不十分な場合があります。給与の低さや労働条件の改善が見込めないと感じた場合、職員がモチベーションを失い、限界を感じることがあります。

・職業への適性や興味の欠如。

介護職に向いていないと感じたり、興味や情熱を失ったりした場合、職員が限界を感じることがあります。自身のキャリアやライフスタイルとの整合性を見直す必要があるかもしれません。

これらの要因が重なり合うことで、介護職の職員が限界を感じることがあります。このような場合は、適切な対処や支援を受けることが重要です。職場の上司や同僚、専門家などに相談し、適切な解決策を模索することが求められます。

私が思った介護の仕事の違和感とは?(私の経験)

長い間、製造業で働いてきたために、何かと比較しては「以前の職場と違う」とか「前の職場ではこんな事は無かったのに」。 更に担当に厳しく叱責された時には気分の落ち込みとともに「製造業に戻ろうかな?」などと度々逃避的に考えることがあった。

別に介護職だからでは無いと思うが、介護の仕事には製造業でのあるあるがほとんど通用しないからだと思う。それの一番の要因は女性が多いことがある。偏見になるかもしれないが、女性上位の職場は今までの製造業とはかなり違った。特に職場の空気が。

一番違和感を覚えたのが、日常業務のちょっとしたことでも、今までと手順ややり方が違っただけで指摘された。「このやり方は誰かに言われたんですか?」 「この片付けには順番があるので気を付けてください。」など今にして思えば別に大きな問題などないことでも細かく指摘された。この指摘を二度三度繰り返すと職場での問題行動として取り上げられ担当から厳しく指導を受ける(笑)

厳しく指導を受けて納得できないことも多々ある。「この片付けの順序が前後したことで何か問題があるんですか?」と聞き返したときの事。「あんたが他の職員と違う行動を取ることで職場の空気が乱れることが分からないの!?」 この時は何でこんなに怒られるのか理解できなかった。「問題のある手順の違いとそうでないものとがあると思いますが?」こんな言葉で反論したら滅茶苦茶キレられた。

職場の空気以前に自分の態度や自身の固定観念はどうだったの?(私の経験)

「なんて面倒くさい職場なんだ!これが介護の職場なのか?こんなクソみたいなことで怒られるくらいだからだれも介護職に就きたくないわけだ。」この時の私の率直な感想だった。

担当は厳しい人だったが感情的な物言いになることもしょっちゅうだった。だから余計に私も感情的に冷静さを欠いた考えになったのかもしれない。

「介護職への転身は人生のターニングポイントと考えていたけど選択を間違えたかもしれない。」前の職場で介護職頑張ります!と言って、皆から送別会まで開いていただいて飛び出してきた。今さらどうしたらいいんだろう。子どもも小さいしかみさんにもなんと言ったら・・・。転職3ヶ月を前に途方に暮れてしまった。

この時点で自分自身の問題点を振り返れなかったことが大きな要因であることに気づくのは後になってからだった。「郷に入れば郷に従え」とは真理だしすべての物事における基本だし。私は完全に他責に問題をフォーカスし、自責は置き去りにしていた。

介護職が悩む,業務で指摘される問題点

介護職が悩む業務で指摘さ問題問題点はいくつかありますが、一般的なものを挙げると以下のようなものがあります。

・コミュニケーション不足。

介護職はチームでの作業が基本であり、利用者や家族、他の職員との適切なコミュニケーションが不可欠です。コミュニケーション不足や情報の共有不足は、業務の連携や効率性に影響を与える可能性があります。

・業務の遅れやミス。

介護職ではタイムリーなサービス提供が求められますが、業務の遅れやミスがあると利用者や家族からの不満が生じる可能性があります。業務の計画や遂行能力、効果的なタイムマネジメントが求められます。

・利用者への配慮不足。

利用者のニーズや希望を十分に理解し、配慮することが重要です。しかし、配慮不足があると利用者の不満や不安を招く可能性があります。利用者の尊厳やプライバシーを尊重し、適切なサポートを提供することが求められます。

・チームワークの不足。

介護職では複数の職種が連携して業務を行うことが多いため、チームワークが重要です。しかし、チームワークの不足や意識の違いがあると、業務の円滑な遂行が困難になる可能性があります。

・業務へのモチベーション低下。

業務へのモチベーションが低下すると、業務の品質や効率が低下し、利用者や家族からの評価が悪化する可能性があります。業務への情熱や意欲を保つために、職場の環境や人間関係の改善が必要です。

これらの問題点は、介護職が業務を遂行する上で特に重要なポイントです。適切な対策や改善策を講じることで、より良いサービス提供が実現できるでしょう。

経営者との急な面談。(私の経験)

悶々とした日々が続く中、あるときに経営者が職場にやって来た。「何しに来たんだ?」これまでの職場でギスギスした毎日を送っている自分にとって嫌な予感しか無かった。

担当が私に耳打ちしてきた「今日の業務が終わったら代表と面談をしてもらいますから。」あっ、やっぱり?と思ったが一応聞き返した。「何の面談ですか?」そしたら「自分の胸に手を当てて考えなさい。」と冷たく言われた気がした。

「おれは問題社員扱いなんだな。だけど自分の言い分も絶対に言わなくては!」そんな気持ちで身構えていた。

その日の業務が終わり、17時頃だったか担当に言われ面談室に入って行った。そこには椅子が3つあったので「担当もいるのか?嫌だな。」と考えていた。「きっとこれまで怒られたことをこの場で蒸し返され説教をされるのか。」と考えると一気に疲れを感じてしまった。

面談の席に着くと経営者より「sasugaさん、介護現場であるこの職場に来てもうじき3ヶ月。感想はいかがですか?」 私「未経験なりに日々新しいことを覚えていくことに新鮮さを感じます。目から鱗というか。」そんな事を言ったと思う。経営者「そうですか。担当からいろいろ話を伺っていますが・・」ここまら説教が始まる!と思い身構えた。「どうも楽しそうに仕事をしていないんじゃないかな。担当も言っていたけどミスをしないように丁寧にやろうとして自分のやり方にこだわり、それを他の職員が見て慌ててルーティン業務を片付けようとしているように見える。余裕が無さそうなのを心配しているんですが。いかがですか?」

私は楽しそうに仕事をやっていないと言われるけど、確かにそうかも。続けざまに担当が話し出す。「私もそう思いますよ。コツコツ頑張ろうという姿勢や気持ちは理解できます。だけど気持ちに余裕が無いというか、笑顔が無いんですよね、常に顔がテンパっているというか。更には人の話を聞く余裕も無いのか、こんなやり方じゃ途中で息切れしないのか心配で。」

「私は一生懸命頑張って来た。絶対手抜きなんかしていないし。」この時はこんな気持ちで毎日業務に取り組んでいたと思う。受け身の姿勢に加えカチカチな頭で思い込みを続ける。こんな考えだからチームで共有するべき日々の業務に支障が出る危険がある。

経営者が言う「せっかく縁あってこの職場に来てくれたんですから肩の力を抜いて楽しくやって行きませんか。」 何か自分のこれまでの考えや態度が恥ずかしくなってきた。気持ち的に余裕が無かったと思うけど業務以前の気持ちの問題を指摘されたことに。

限界を感じる以前にやれること

限界を感じる以前に、個人個人がやれることを考えることはできないだろうか?「もう限界です」という前に気持ちを落ち着けて考えてみませんか?私は空気のおいしいところに行ってリフレッシュしたり、おいしい物を食べに行ったりしています。

・自己管理とストレス管理。

定期的な休息や適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠など、自己管理に努めることが重要です。また、ストレスを感じた時には、リラックスやリフレッシュするための方法を見つけることも大切です。

・タイムマネジメント。

業務や生活のスケジュールを計画し、優先順位をつけることで、時間の効率的な使い方が可能です。適切な時間配分を行うことで、業務のストレスを軽減することができます。

・コミュニケーションとチームワーク。

職場や家庭でのコミュニケーションを円滑に行い、適切な情報共有や相互理解を促進することが重要です。また、チームワークを高めることで、業務の負担を分散し、効率的に業務を遂行することが可能です。

・自己成長とスキルアップ。

自己成長に努め、新しい知識やスキルを身につけることで、業務への取り組み方が変わり、ストレスを軽減することができます。また、自己成長を通じて、業務への意欲やモチベーションを高めることができます。

・サポートの活用。

適切なサポートを受けることで、業務や生活の負担を軽減することができます。頼りにしている職場の先輩上司や専門家の助言を受けることで、問題解決やストレスの軽減に役立ちます。

これらの方法を活用することで、限界を感じる前にストレスを軽減し、健康的で充実した生活を送ることができます。また、周囲の人々との関係を大切にし、助け合いながら問題に取り組むことも重要です。

 

 

 

 

 

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