介護職は介護保険を理解すると仕事が面白くなる

介護の仕事

介護職は介護保険を理解すると仕事が面白くなる

利用者さんは何でデイサービスのような介護施設を利用するのか?初めて介護施設に務めたときに利用者さんは杖を着いたり、歩行器を押したり、車椅子に乗ったりしている人が殆どだった。

この時の印象は、「身体に障害を持っている老人」と思った。間違いではないが介護施設とは何のための施設なのかを理解すれば利用する人たちはどのような理由で介護施設を利用するのか理解できる。今の時代、スマホで簡単に調べればいいだけの話しだが、この時の私は介護保険の本、たしか「介護保険の基本と仕組み」という本だと思ったが図解やイラストが多くとても見やすかった。

介護保険を知ることは介護職の基本を理解することができる。

介護は介護技術だけ分かればいいというものでは無い。介護とは何なのかという基本の「き」を理解するのに介護保険を理解するべきである。

なんか「理解するべきである」というと、「頭にたたき込め!」というイメージになるかもしれないが、そうではない。簡単に言うと本を斜め読みする程度で良いのである。

まずは介護保険でよく聞かれる言葉を目にすること。その言葉のさわりだけでも目を通すだけでも良い。家で寝転びながらでもできることです。今ならスマホで検索して目を通すくらいでもいいので本を手に取る手間もないので時間的に理解しやすい環境になっています。

介護職員は介護保険をどの程度理解すればいいの?

「これから介護職に就こうとしている人が介護保険を理解するにはどこから理解していけばいいの?」そんな声が聞こえて来そうですね。

介護職員が介護保険をどの程度理解すべきかは、職員が業務上遭遇する状況や役割によって異なりますが、一般的には下記のレベルの理解が求められると考えられます。

基本的な理解

介護保険制度の基本的な仕組みや目的を理解しておく必要があります。介護保険が誰に対して適用されるか、どのようなサービスが提供されるか、負担金の仕組みなどを把握しておくことが重要です。

中でも「介護保険が誰に対して適用される」、「どのようなサービスが提供される」この2つくらいでもいいと思いますが、この2つを知ったら「負担金の仕組み」を理解すると良いでしょう。そうすれば業務に対する見方が深くなります。

・サービス内容の理解

介護保険制度に基づいて提供される介護サービスや福祉サービスの内容を把握しておく必要があります。利用者に対して適切なサービスを提供するためには、介護保険制度に基づいたケアプランの作成や実施を行う必要があります。

いざ介護保険の認定を受けて、介護度が決まりました。では介護サービスを利用開始しましょう。となりますが、ケアプランはケアマネージャーが作成するものです。介護認定を受けてサービスを利用検討する段階でケアマネージャーが付いてくれます。

ケアマネージャーの正式名称は介護支援専門員と言います。その名の通り介護を支援する専門家です。

利用する方の状態にあった介護サービスには一般的にどんなものがあるのか?一般的で良いので、サービス内容を知っておくと業務への見方が違ってきます。

・利用者への説明と案内

利用者やその家族に対して介護保険制度に関する基本的な情報を提供し、彼らの疑問や不安を解消する役割があります。介護サービスや福祉サービスの利用方法や制度の仕組みについて説明し、利用者が適切な判断を行えるようにサポートする必要があります。

もっとも説明と案内をするレベルは介護職員というより、施設の生活相談員やケアマネージャーの仕事になってきます。

介護職員はそこまでやることはありませんが自分の働いている施設はどういうサービスを提供しているところなのかは理解しておくと良いでしょう。

・ケアプランの作成と運用

介護保険制度に基づいて利用者のニーズに合ったケアプランを作成し、その実施や運用を行います。介護保険制度の理解が深まることで、適切なケアプランの策定や運用が可能になります。

これはとても重要なことです。いざサービスを利用開始する段階でケアプランが作成されて、利用者本人と家族へ説明し、署名、捺印をいただく必要がありますから。

だけど、ケアプランの作成も介護職員ではなく、ケアマネージャーの役割になります。

・連携と相談支援

介護保険制度に関する専門的な知識を活かし、関連機関やサービス提供者との連携を行い、利用者やその家族に対して相談支援を行います。介護保険制度に関する情報提供やアドバイスを通じて、利用者の生活支援を行うことが求められます。

介護職員が介護保険制度を適切に理解し、業務に活かすことで、利用者のニーズに適切に対応し、生活の質を向上させることができます。

これもケアマネージャーレベルの役割になります。しかし、介護職員は利用者個々に対し、なぜこのサービスが必要なのかを理解しなくてはいけません。そうでなければ適切なサービス提供とはいえません。

そもそも介護保険とは何?

介護保険は、高齢者や身体障害者、認知症などの要介護状態にある人々が生活する上で必要な介護サービスや施設を利用する際の費用を一部負担するための制度です。主な目的は、介護を必要とする人々やその家族が負担しきれない介護費用を公的な制度で支援し、社会的な安心を提供することです。介護保険制度では、介護保険料や公費によって資金が調達され、その資金を使って介護サービスや施設の利用費用を一部負担します。

介護保険はいつ創設されたのか?

介護保険は、日本において2000年に創設されました。介護保険は高齢者や障害者などの介護を必要とする人々に対して、介護サービスや施設の利用費用の一部を公的な制度で支援することを目的としています。

介護保険ができた背景

介護保険ができた背景には、日本の高齢化社会の進展と、それに伴う介護ニーズの増加があります。下記に、介護保険ができた主な背景を挙げてみると、

・高齢化社会の進展

日本では第二次世界大戦後、高度経済成長が進み、それに伴い出生率が低下し、高齢化社会が進展しました。高齢者の割合が増えるとともに、要介護状態にある高齢者の数も増加していきました。

・家族構造の変化

高齢者の家族の中で働く人々の数が増え、また核家族化が進展したことにより、従来のように家族が高齢者の介護を担うことが難しくなりました。

・介護負担の増加

高齢者の増加に伴い、介護を必要とする高齢者の数も増加し、その介護負担は家族や地域社会に大きな負担をかけるようになりました。

家族の介護負担の大きさは説明不要なくらい広く認知されていると思います。一方、地域社会にかける負担とは、認知症高齢者の徘徊、ゴミ屋敷、孤独死などメディアでも度々取り上げられるくらいです。各地域で見ていけば大なり小なり地域社会での問題は珍しくありません。

・医療技術の進歩

医療技術の進歩により、長寿命化が進み、高齢者がより長く生きることが可能になりましたが、同時に介護が必要な高齢者も増えました。

これらの要因から、高齢者や要介護者が安心して生活できる社会を実現するために、介護保険制度が必要とされるようになりました。介護保険制度は、高齢者や要介護者が必要とする介護サービスや施設を利用する際の費用を一部負担することで、介護負担の軽減や社会的な安心を提供することを目指しています。

長寿化と医療の進歩に加え、少子化問題が長く叫ばれ続けている昨今、介護保険が制度化され運用をされていることには誰もが理解できることでしょう。しかし、保険制度が確立されただけでは問題解決には至っていません。

高齢化が急速に進んだ理由

介護保険ができた理由に高齢者の増加と少子化、そして医療技術の進歩があります。
高齢化が急速に進んだ理由を簡単にまとめると、

・長寿命化

医療技術の進歩や生活環境の改善により、人々の寿命が延びたことが大きな要因です。これにより、高齢者の割合が増加しました。

・出生率の低下

第二次世界大戦後、経済の発展や都市化が進み、教育水準が上昇したことなどから、出生率が低下しました。これにより、若年層の割合が減少し、高齢者の割合が相対的に増加しました。

・団塊世代の加齢

第二次世界大戦後に生まれた「団塊の世代」が、今や高齢者の層となっています。この世代の人々が高齢化していることも高齢化の急速な進展に影響しています。

・少子化と高齢化の相関

少子化が進むと同時に高齢化も進行します。出生率の低下が加速すると、高齢者の割合が増加する一方で、若年層の割合が減少するため、高齢化がより急速に進む傾向があります。

これらの要因が複合的に作用し、高齢化が急速に進む原因となっています。

介護保険を理解すると仕事が面白くなると言いましたが、むしろ介護保険の理解なくして介護は語ることはできません。これはルールを知らない野球選手などと同じです。介護職は詳しくなくても介護保険の「いろは」は理解する努力をしましょう。

 

 

 

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