介護職に限界を感じる時
私が思った介護の仕事の違和感とは?(私の経験)
長い間、製造業で働いてきたために、何かと比較しては「以前の職場と違う」とか「前の職場ではこんな事は無かったのに」。 更に担当に厳しく叱責された時には気分の落ち込みとともに「製造業に戻ろうかな?」などと度々逃避的に考えることがあった。
別に介護職だからでは無いと思うが、介護の仕事には製造業でのあるあるがほとんど通用しないからだと思う。それの一番の要因は女性が多いことがある。偏見になるかもしれないが、女性上位の職場は今までの製造業とはかなり違った。特に職場の空気が。
一番違和感を覚えたのが、日常業務のちょっとしたことでも、今までと手順ややり方が違っただけで指摘された。「このやり方は誰かに言われたんですか?」 「この片付けには順番があるので気を付けてください。」など今にして思えば別に大きな問題などないことでも細かく指摘された。この指摘を二度三度繰り返すと職場での問題行動として取り上げられ担当から厳しく指導を受ける(笑)
厳しく指導を受けて納得できないことも多々ある。「この片付けの順序が前後したことで何か問題があるんですか?」と聞き返したときの事。「あんたが他の職員と違う行動を取ることで職場の空気が乱れることが分からないの!?」 この時は何でこんなに怒られるのか理解できなかった。「問題のある手順の違いとそうでないものとがあると思いますが?」こんな言葉で反論したら滅茶苦茶キレられた。
職場の空気以前に自分の態度や自身の固定観念はどうだったの?(私の経験)
「なんて面倒くさい職場なんだ!これが介護の職場なのか?こんなクソみたいなことで怒られるくらいだからだれも介護職に就きたくないわけだ。」この時の私の率直な感想だった。
担当は厳しい人だったが感情的な物言いになることもしょっちゅうだった。だから余計に私も感情的に冷静さを欠いた考えになったのかもしれない。
「介護職への転身は人生のターニングポイントと考えていたけど選択を間違えたかもしれない。」前の職場で介護職頑張ります!と言って、皆から送別会まで開いていただいて飛び出してきた。今さらどうしたらいいんだろう。子どもも小さいしかみさんにもなんと言ったら・・・。転職3ヶ月を前に途方に暮れてしまった。
この時点で自分自身の問題点を振り返れなかったことが大きな要因であることに気づくのは後になってからだった。「郷に入れば郷に従え」とは真理だしすべての物事における基本だし。私は完全に他責に問題をフォーカスし、自責は置き去りにしていた。
介護職が悩む,業務で指摘される問題点
経営者との急な面談。(私の経験)
悶々とした日々が続く中、あるときに経営者が職場にやって来た。「何しに来たんだ?」これまでの職場でギスギスした毎日を送っている自分にとって嫌な予感しか無かった。
担当が私に耳打ちしてきた「今日の業務が終わったら代表と面談をしてもらいますから。」あっ、やっぱり?と思ったが一応聞き返した。「何の面談ですか?」そしたら「自分の胸に手を当てて考えなさい。」と冷たく言われた気がした。
「おれは問題社員扱いなんだな。だけど自分の言い分も絶対に言わなくては!」そんな気持ちで身構えていた。
その日の業務が終わり、17時頃だったか担当に言われ面談室に入って行った。そこには椅子が3つあったので「担当もいるのか?嫌だな。」と考えていた。「きっとこれまで怒られたことをこの場で蒸し返され説教をされるのか。」と考えると一気に疲れを感じてしまった。
面談の席に着くと経営者より「sasugaさん、介護現場であるこの職場に来てもうじき3ヶ月。感想はいかがですか?」 私「未経験なりに日々新しいことを覚えていくことに新鮮さを感じます。目から鱗というか。」そんな事を言ったと思う。経営者「そうですか。担当からいろいろ話を伺っていますが・・」ここまら説教が始まる!と思い身構えた。「どうも楽しそうに仕事をしていないんじゃないかな。担当も言っていたけどミスをしないように丁寧にやろうとして自分のやり方にこだわり、それを他の職員が見て慌ててルーティン業務を片付けようとしているように見える。余裕が無さそうなのを心配しているんですが。いかがですか?」
私は楽しそうに仕事をやっていないと言われるけど、確かにそうかも。続けざまに担当が話し出す。「私もそう思いますよ。コツコツ頑張ろうという姿勢や気持ちは理解できます。だけど気持ちに余裕が無いというか、笑顔が無いんですよね、常に顔がテンパっているというか。更には人の話を聞く余裕も無いのか、こんなやり方じゃ途中で息切れしないのか心配で。」
「私は一生懸命頑張って来た。絶対手抜きなんかしていないし。」この時はこんな気持ちで毎日業務に取り組んでいたと思う。受け身の姿勢に加えカチカチな頭で思い込みを続ける。こんな考えだからチームで共有するべき日々の業務に支障が出る危険がある。
経営者が言う「せっかく縁あってこの職場に来てくれたんですから肩の力を抜いて楽しくやって行きませんか。」 何か自分のこれまでの考えや態度が恥ずかしくなってきた。気持ち的に余裕が無かったと思うけど業務以前の気持ちの問題を指摘されたことに。
限界を感じる以前にやれること
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